Erica Synths Pico Trigger 〜モジュラーシンセでリズム!!!!〜
モジュラーシンセで簡単にリズムを作ることができるモジュールPico Triggerのご紹介です。



Pico Triggerは4トラックのトリガーと一定の速度のクロックを出力するリズムシーケンサーモジュールです。
クロックを内蔵しているので4つの音源とそれをまとめるミキサーさえ用意すれば簡単にモジュラーシンセをリズムマシンの様に鳴らすことができます。
 
ツマミとスイッチ


■CTRLツマミ:内蔵のクロックの速さとシャッフルの深さを調節するプッシュスイッチ付きエンコーダー。
■LOADスイッチ:8つの保存されたリズムパターンを切り替える時に押します。
■In/Outスイッチ:CLKジャックをクロック信号のアウトプット/インプットの切替とシーケンスの内部/外部クロック切替。

CTRLツマミは緑色に点滅している時はシーケンスの速さの設定(内部クロック動作時のみクロック可変)を行い、ツマミを押して黄色に点灯している時は右に回していくとシャッフルが掛かっていきます。
シャッフルは4トラックの出力のみではなく、出力されるクロックにも掛かるのでスレーブとなるシーケンサーモジュール等をシャッフルさせることが可能です。
内部クロックのBPMは20~420までの範囲で設定できます。
 
ジャック


■CLK:クロック信号の入出力、IN/OUTスイッチがOUT側なら一定の速さのクロック信号を出力しIN側なら外部のクロック信号の入力となります。

■T1~4 アウトプット・ジャック:
それぞれのトラックのトリガー信号の出力です。それぞれのジャックの右上のLEDはそれぞれのトリガーの出力のタイミングで光ります。
 
パターンの切り替え方  


Pico Triggerは8つのパターンが保存されており自由に切り替えることができます。
T1~4のLEDは保存されているリズムパターンの呼出時はインジケーターとして機能します。
LOADボタンを押すとCTRLツマミが緑に点灯しT1~4のいづれかのLEDが点灯あるいは点滅します。
CTRLツマミをまわしてT1~4のいずれかの点灯で4パターン、点滅で4パターン合計8パターンの中から選びCTRLツマミを押すことによりパターンが選択されます。
パターンの切り替わりは現在再生中のパターンが終わってから切替わります。

 

パターンの作成・流し込み方法

 

ここまで一切パターンの内容については触れてきませんでしたが、Pico Triggerは単体では保存されている8つのパターンを再生することしかできません。
もちろんパターンはユーザーが作ることも可能です。
パターンの作成はPC/Mac/iOS端末からエディターを使い作成してモジュールに流し込んで保存させます。
エディターはアプリケーション・ソフトではなく下記リンクのWebブラウザへアクセスしてエディットします。
Pico Trigger Pattern Creator



画像はMacのSafariで開いたエディター画面です。
上の段から横に並ぶ四角がステップに対応しており縦はT1~4のトラックに対応します。
四角をクリックすると濃い黒に変わりそのステップにトリガーが入力されます。
入力されたステップはPLAYボタンを押すことによりリズムパターンをプレビューすることが可能で上からキック、スネア、ピュンピュンドラム、クローズハットの音色が鳴ります。
それぞれの段の左にある数字は各トラックのステップ数となっており、画像ではT1/2は16ステップ、T3は8ステップでT4は7ステップに設定しています。

エディター下側の数字は保存するパターンナンバーを表しています。



数字をクリックすると1~8の数字がでてきてどこに保存するかを設定できます。
CLEARをクリックすると四角に入力したパターンが全て消えます。
BPMは内部クロックで走らせる時のBPMを設定します。このBPMはパターンナンバー毎に異なった数値を設定することが可能なので演奏中にパターンを切り替えてテンポを急に変化させることも可能です。
SAVEをクリックするとパターン情報がテキスト化された物が表示されます。
先程のパターンの場合、SAVEを押すと次の画像のようになります。



このテキストをテキストデータとして保存すればエディターを使用してPico Triggerに流し込むことが可能です。
テキストデータを作る際のファイル名は半角アルファベットで特殊な記号等は作らないほうが無難だと思います。
エディターのLOADを押すとファイル参照のウィンドーが開くのでSAVEで作ったテキストデータを選択すればそのデータの内容がエディターに反映され走り出します。

肝心のPico Triggerへのデータの流し方はUSBなんてハイテクなものは使いません!
エディターを立ち上げている端末のオーディオ出力をPico Triggerに接続してピーガーという音で流し込みます。
流し込む時はPico TriggerのIN/OUTスイッチをIN側に倒しCTRLツマミを長押しします。
するとCTRLツマミが赤く点滅してデータ待機状態となります。
CLKジャックにエディターを起動している端末のオーディオアウトを接続しエディター側でUPLOADをクリックすればデータの転送完了です。

正常にデータを受信するとPico Triggerのツマミが緑に点灯した後にまた赤い点滅に戻ります。
データ待機状態から抜けるにはもう一度CTRLツマミを押せば戻ります。
データをうまく送れない場合はエディター側の端末の音量を大きめにして行ってください。
iphone 6(iOS 9.3.5)で試してみたところiphoneの音量を最大にして正常に転送ができました。
その際は通常のモノラルのパッチケーブルで大丈夫です。

このエディターを使えばリズムシーケンサーとしてだけでなくディバイダーとしても使う事ができたりと夢が広がりますね。

Pico TriggerとPico Drum x2とPico A Mixを用意すれば12HPで4音色のコンパクト・リズムマシンの出来上がりです。
Drum音源のトリガーだけでなく変則的なクロックとして他のSEQモジュールのクロックインへ入力するのも面白いと思います。

リズムパターンのリセット(頭出し)ができないというのが残念ですが、3HPというコンパクトなサイズに4トラックのトリガーが出てクロックも積んでいるのでこれ以上を求めるというのは贅沢でしょうか?

Picoシリーズの中でも人気のモジュールPico Triggerの紹介でした。

おしまい

Wak
 


 


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