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この記事は2016.12.01 Thursdayに書かれたものです。

一般的なシンセを触っているとEnvと混同されがちなVCA、今回はPico VCAの解説とVCAについてつらつらと語ります。

 

 

Pico VCAはジャックしかないシンプルなデュアル・VCAモジュールです。
よく「VCAって何をするものですか?」という質問をされるので今回はなぜVCAが必要なのかということもあわせて解説します。

 

 


1つのチャンネルは3つのジャックで構成されています。
■IN1/2:シグナルインプット、VCO等の音やCVを入力します。
■CV1/2:CVインプットジャック、INに入力された信号の出力レベルをリニアにコントロールするCVインプット。
■OUT1/2:シグナルアウトプット、INに入力された信号をCVに入力したCVに応じたレベルで出力するアウトプットジャック。

IN1,CV1に入力された信号はIN2,CV2に何もジャックが接続されていない場合は内部結線により同じ信号が入力されます。
これはモノラルを入力してステレオで出力できるようにという意図で作られています。

 

CVインプットは0V時に-80dbとなり10V入力すると0dbになります。

 


Pico VCAはACカップリングです。
ACカップリングとはDCを通さないということです。
DCを通さないとどうなるのか?例えばオフセットが掛かったLFOを入力してもオフセットは取り除かれて中心を0Vとする上下に振幅するLFOが出力されます。

 


世の中で「シンセサイザーの基礎」「モジュラーシンセ解説」のような記事・説明で散々語り尽くされてきたことですが、
鍵盤型シンセサイザーの多くは「VCO-VCF-VCA」という順で音の信号が流れていきます。
それぞれの役目を簡素に説明すると「VCOは音の源でVCFで任意の帯域を削りVCAでEnvを使って音量をコントロールする。」となります。
この説明でVCAだけ単体では完結していないことにお気づきでしょうか?

最初から順にたどっていくと、
VCOからの音(厳密にいうと色々思う所ありますが便宜上「音」とします。)は常に出続けておりVCOにCVを入力すると音程をコントロールできます。
VCFにVCOの音を入力するとフィルターが掛かった音が常に出続けます、VCFにCVを入力するとだいたいはカットオフをコントロールします。
ここまで音は出っぱなしです。

 

鍵盤型シンセの場合フィルターの後にはADSRのEnvがありその設定(例えばアタックが遅いとかリリースが長い等)で音量コントロールをします。
そのせいで「フィルターの出力をADSRにいれればいいんじゃないんですか?」と聞かれることが多々あります。

違うんです、そのADSRはVCAの音量をコントロールしてるんです。ADSRに入力するのはGateなりTriggerなんです。


VCAは入力された音の音量をコントロールし、CVをVCAに入力するとそのCVに応じた音量変化した音が出ます。

Pico VCAの1チャンネルを例にすると、INにVCOないしはVCFの出力を入力しCVにEnv信号を入力するとOUTからそのEnvに応じた音量変化した入力音が出力されます。

 

VCAは「音の入力」「CVの入力」「CVにコントロールされた音の出力」の3つが基本で鍵盤型シンセの場合パネル上に記載する必要がないため存在感が薄い可哀想な機能です。
もしもVCAがなければ音量をコントロールすることができず、常に音を垂れ流すドローンマシンになってしまうのでVCFよりも重要な存在だと思います。

モジュラーシンセを初めてしばらくするとVCA枯渇問題に悩むことでしょう。

 

VCAは音量以外にもCVのコントロールも可能ですが、ACカップリングのPico VCAでは不可能なので今回は割愛します。

 

VCAはモデルによってはツマミでCVが入力されていなくても音をスルーさせるイニシャルGainが付いていたりカーブを切替できたりするモデルもあます。

 

おしまい

Waka

 

 

 

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