ユーロラックのモジュラーシンセを初めたいけどケースをどれにすればいいのかわからない!!
そんな声に応えるためWurly's!で販売しているケース系を一挙にご紹介しましょう。

いきなり本題を否定するような形になりますが正直ケースはなくても構いません。
モジュラーシンセを始めるにあたって必要なものは電源でケースはあくまで器です。

 

色々なモジュールを並べてそれぞれをネジで固定するための器がケースです。
ケーブルを抜き差しして崩壊しない強度でモジュールを並べて固定できればなんでもいいです。
モジュールの詰替をしないという硬い意思があれば木の棒に木ネジで固定でもいいんです。
なんならダンボールでも構いません。
一つしかモジュールを使わないというなら基板むき出しでも構いませんが、その場合は導電性の物をぶつけてショートしないように気をつけましょう。

 

Synthrotek/3U Eurorack Brackets Kitsの様にフレームだけしかないものは既製品の19インチラックをマウントできます。
ラック・ケースあるいはオープン・ラックスタンド等にマウントできるので使用する環境に合わせてモジュラーシンセを構築しやすいでしょう。

 


一般的な機材はACアダプターやACケーブル等で電源を供給します。
ユーロラックモジュラーシンセの場合、電源そのものへの給電はACアダプター/ACケーブルで行いますが、モジュール自体への給電は別の話です。
モジュラーシンセ用電源はほとんどが8x2=16ピンのコネクターで個々のモジュールへ給電します。

 

画像はHikari Inst.の電源ボードです。
水色で囲ったピンはそれぞれ同じ信号が流れています。
電源ボードによってはピンのまわりの黒い樹脂の囲いがなく、モジュールからのケーブルを逆に接続できるものがあります。
もし逆に繋いでしまった場合、モジュールが燃えたり煙を吹き壊れる可能性がありますのでモジュールに電源をいれるときは充分に注意してください。

モジュールを電源に接続する際は大元のコンセントは必ず抜いた状態で行いましょう。

 


モジュラーシンセをはじめるために必要なのは、ケースはケースでも電源付きケースが必要なのです。
それを踏まえるとケースには「電源つき」と「電源なし」の2種類が存在します。

電源なしケースはどうやって使うのか?そのようなケースの場合はモジュールの様にマウント可能な電源モジュールを使用すればOKです。

 

■ケースを購入する際にチェックすべきスペックの7ポイント
・HP数(横幅・段数)
・電源の有無
・電源がある場合は何個モジュールを接続する端子数と電源容量
・モジュールを固定方法(バーナット or スライドナット)
・モジュールマウントネジの規格(ネジについて詳細はコチラ)
・ケース内部のモジュールマウント可能なサイズ
・蓋の有無
・蓋がある場合はパッチングしたまま蓋ができるか

 

 

それでは種類ごとにケースを紹介しましょう。

■Synthrotek/3U Eurorack Brackets Kits
・84HP
・電源:無し
・マウントネジ規格:M2.5(2.6)スライドナット
・マウント可能サイズ:ラックケース・スタンドに依存

安価で19インチラックにモジュールをマウントできる一番お手軽なケース(?)です。
小型のラックケース等にコレをマウントすれば持ち歩きも容易です。

 

■HIKARI Instruments/98HP CASE
・98HP
・電源:無し
・マウントネジ規格:M3スライドナット
・マウント可能サイズ:約43mm

サイドウッドで薄型のスタイリッシュケース
大型シーケンサー等のコントローラー系モジュールでまとめたり、Synths Voice系モジュールで埋めて単体シンセの様に使うのにおすすめです。
他のケースの手前に置くセカンドケースとしてもいいサイズと好評です。

 

 

■MOOG/MG 60HP/104HP EURORACK CASE
・60HP/104HP
・電源:無し
・マウントネジ規格:M3スライドナット
・マウント可能サイズ:約45mm

Moog Mother32と同じ形状の電源なしケースです。
2種類のサイズが発売されており、同サイズのケースを最大3段までスタックできる専用のアタッチメント(別売り)があります。
Mother 32の拡張用に60HPのケースをスタックするのもカッコイイと思います。

 

 

■HIKARI Instruments/Minicase
・26HP
・電源コネクタ数:5
・電源容量:+12V:350mA/-12V:200mA/+5V:200mA
・マウントネジ規格:M3バーナット
・マウント可能サイズ:約60mm

サイコロのような四角形の可愛らしい木製ケースです。
フィルターやエフェクター系だけでシンプルなシステムを組みたい方にオススメ

 

 

■Tiptop Audio/Happy Ending Kit Silver or Black
・84HP(電源モジュール4HP)
・電源コネクタ数:11(電源未使用コネクタ含む)
・電源容量:+12V:1000mA/-12V:500mA/+5V:170mA
・マウントネジ規格:M3バーナット
・マウント可能サイズ:約45mm

価格とサイズが一番手頃な簡易ケース。
レールを固定している耳が台形になっており枠だけで使用する場合傾斜をつけて平置きが可能です。
その際はモジュールの基板面が剥き出しになっていますのでショートにご注意ください。
もちろん19インチラックケースへのマウントも可能。

 

 

 

■Intellijel/4U Caseシリーズ

・42HP/84HP/104HP
・電源コネクタ数:10/20/20
・電源容量:42HP:+12V:1200mA/-12V:1200mA/+5V:1000mA
・電源容量:84HP/104HP:+12V:1500mA/-12V:1500mA/+5V:1000mA
・マウントネジ規格:M3バーナット
・マウント可能サイズ:約53mm(最大70mm)

ガッチリとした見た目のアルミ製ケースです。
Intellijelオリジナルの1Uモジュールマウントスペースも装備しておりユーティリティー系モジュールと組み合わせればサイズ以上のことができるシステムを作ることが出来ます。
近日連結用パーツも入荷予定なので同一サイズのスタックも可能です。
電源ユニットも信頼のおけるIntellijel製ですが、コネクターの向きが上下左右で逆なのでモジュールを繋ぐ際には注意が必要です。

3種類のサイズがラインナップされており用途に合わせてサイズをチョイスできます。

 

 

 

■Pittsburgh Modular/Cell[48]/[90] DC Case
・48HP/90HP
・電源コネクタ数:8/17
・電源容量:Cel 48:+12V:900mA/-12V:900mA/+5V:500mA
・電源容量:Cel 90+12V:900mA/-12V:900mA/+5V:500mA
・マウントネジ規格:4-40スライドナット
・マウント可能サイズ:約36mm(最大50mm)

堅牢なスチール製の筐体を採用しており実際に手に取るとズッシリとした重量感のあるケースです。
シンプルなルックスの薄型ケースで卓上にコンパクトなモジュラーシンセを置くのにいかがでしょう?
サイズも48HPあれば音源分のシステムは余裕で構築できます。

90HPであればシーケンサーも組み込めますね。
別売りの2台連結サイドウッドを使えば同一サイズのCellを2段にすることが可能です。

 

■Pittsburgh MOdular/EP-96 Case
・96HP
・電源コネクタ数:12
・電源容量:+12V:1500mA/-12V:1500mA/+5V:1000mA
・マウントネジ規格:4-40スライドナット
・マウント可能サイズ:約55mm

木製の2段ケースです。
同社のSystem-201のように上段に音源、下段にコントローラーといった分け方やVCO,VCF,VCAといったオーディオ系とEnv,LFO等のモジュレーション系等コンセプト毎に段を変えるといった一歩踏み込んだシステム作りが可能です。
ブラック・ステイン塗装された筐体も渋いですね。

 

■Synthrotek/Skiff Boat Case 104 HP
・104HP
・電源コネクタ数:16
・電源容量:+12V:2200mA/-12V:1300mA/+5V:1500mA
・マウントネジ規格:M2.5スライドナット
・マウント可能サイズ:約44mm

某社そっくりな見た目・名前のケースです。
ケース底面に2つ穴が空いており電源容量に余裕がある場合はほかの外部ケースへの給電も可能になっています。
容量・サイズもこれからモジュラーをはじめるのに充分なスペックです。

 

■dot Red AUDIO DESIGNS/WORKFRAME84
・84HP
・電源コネクタ数:14
・電源容量:+12V:1000mA/-12V:1000mA/+5V:500mA
・マウントネジ規格:M3スライドナット
・マウント可能サイズ:約70mm

徹底的にこだわり抜いた作りの国産ハイエンドケースと電源モジュールのセットです。
鮮やかな赤い側面がとても魅力的です。
電源モジュールも高品質だと評判で有名ミュージシャンも使用されています。

 

■WALDORF/kb37
・107HP
・電源コネクタ数:14
・電源容量:+12V:1500mA/-12V:1500mA/+5V:0mA
・マウントネジ規格:M3バーナット
・マウント可能サイズ:約65mm(電源部25mm)

鍵盤・MIDI to CVコンバーター内蔵の変わり種モジュラーケース。
もちろん鍵盤からのCV/Gateの出力を装備しているので様々なモジュールを組み合わせて自分だけの最強シンセを作ることができます。
鍵盤部はデュオフォニックにも対応しているので頑張れば2和音出すことも可能です。
ドラムモジュールをマウントしても面白いですね。

 

■Synthrotek/PowerLunch Case
・44HP
・電源コネクタ数:10
・電源容量:+12V:3250mA/-12V:250mA/+5V:1500mA
・マウントネジ規格:M2.5スライドナット
・マウント可能サイズ:約55mm

・パッチングをしたまま蓋をすることは不可

 

可愛らしいサイズの蓋付きケースです。

1UスペースにはSynthrotekのバッファー・マルチプルやユニティーミキサー等をマウントできます。

※Intellijelの1Uシリーズは規格が異なるためマウントできません。

ランチケースという名の通りこのケースにモジュールを詰めてピクニックしたい気分になります。

 

■Roland/SYR-E84
・84HP
・電源コネクタ数:10
・電源容量:+12V:2000mA/-12V:500mA/+5V:300mA
・マウントネジ規格:M3バードナット
・マウント可能サイズ:約70mm
・パッチングをしたまま蓋をすることが可能

取り外した蓋はケース背面に取り付ける事が可能です。
フタを取り付けない場合、傾斜をつけておけるようにケースの角が斜めになっています。
複数のケースをネジでスタックできるようにケース上下には連結用ボルト・穴があります。

 

■Pittsburgh Modular/Move 104 Case
・104HP
・電源コネクタ数:13
・電源容量:+12V:900mA/-12V:900mA/+5V:500mA
・マウントネジ規格:4-40スライドナット
・マウント可能サイズ:約60mm
・パッチングをしたまま蓋をすることが可能

木製のポータブル1段ケースです。
在庫1点限りの商品ですがコンパクトなモジュラーシステムの持ち歩きに最適!
EP-98同様のブラックステイン塗装がされておりライブ会場で注目されることでしょう。

 

■Intellijel/7U Performance Case
・168HP(84x2+1U)
・電源コネクタ数:20
・電源容量:+12V:3000mA/-12V:3000mA/+5V:1500mA
・マウントネジ規格:M3バーナット
・マウント可能サイズ:約70mm
・パッチングをしたまま蓋をすることが可能

Intellijelのスマートな2段ケースです。
1Uモジュール様にケース背面にPhoneジャックとMIDI/USB端子が標準装備されていて、1Uモジュールが録り便利に使えます。
専用ジョイントパーツ(別売り)を使えば2つのケースを連結することが可能で将来の拡張性もバッチリです。
専用肩掛けストラップも付属しているので持ち歩きも楽ちん!

 


モジュラーシンセを始めるにあたって必ず必要な電源付きケース、最初はどれにすればいいんだろう?と悩むのはよくわかります。
しかし最初の頃はどのモジュールが自分に必要でどれくらいの規模のシステムになるのか?というのは実際に初めてみないとわかりません。

 

持ち歩きは蓋がないと出来ないわけでもなく、汎用のエフェクターボードケース等を流用すれば小型の蓋なしケースでも充分持ち歩けます。

蓋がついているといってもパッチケーブルやACアダプター類は一緒に持ち歩かなければいけないのでCellシリーズや4Uシリーズではじめるのもいいのではないでしょうか?


このケースを買うのが正解!というものはないので最初は予算が許す限りの大きいケース、使ってみたいモジュールが入れられる最低限のサイズのケース、ケースなんていらないから電源だけ買う等、個人の自由ですので自分の必要条件を満たすケースをお選びください。

 

もちろん悩んだ時はお気軽にご相談いただいて構いませんので、これからモジュラーシンセを初めたいというかたはお問合わせください。

wak


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