こんにちは!
Wurly's!スタッフの柳田です。
本日は6/16(土)に開催します
Electric Piano フレーズ研究〜Robert Glasper(ロバート・グラスパー)〜
日時:6月16日(土)
時間:13:00〜15:00
場所:Wurly's!地下スタジオ
定員:10名
料金:4,200円 要予約
内容:
Robert Glasper(ロバート・グラスパー)のElectric Pianoによるプレイを、
サウンドを構成している理論やリズムとの関連性など音楽理論に基づき分析。
Electric Pianoのフレーズを作っていく上で必要な理論はもちろん、彼の独特の感性へも迫っていきます。
セミナー内ではVintage Vibe Tine Piano 73keysを使用予定。
こちらのセミナーの見どころやロバート・グラスパーの魅力を、
講師の別所和洋さんにお聞きしました!
こちらが今回の講師、別所和洋氏です。
経歴
大学進学後、ジャズの世界に引き込まれ、その後、日本を代表するジャズピアニスト福田重男に師事。またクラシックを吉田文子に師事。幅広い音楽を吸収し、現在はピアニスト、キーボーディスト、コンポーザーとして幅広い活動を展開。ジャンルの枠に捉われないアーティスト。
コンテンポラリージャムバンド「Yasei Collective」にキーボーディストとして参加、2011年マインズレコードよりCDデビュー。
プロの鍵盤奏者でもあり、コンポーザーとしても活躍している方です。
別所氏に質問をしてみました。
1.今回のセミナーの内容を大まかにお願いします。
ロバート・グラスパーのセッションの動画を研究し、彼のフレージング、コードプログレッション、リズミックアプローチ、曲の構築などについて研究します。グラスパーのフレージングは、リズム的にも調性的にも複雑で、なかなか拾いずらいのですが、コピー譜を作成し、理論的に分析したいと思っています。また、パネラーには、ジャズ、ヒップホップなどに造詣の深いドラマー、松下マサナオ氏を迎え、バンド全体のサウンドについても言及しようと思っています。
2.別所さんが彼のフレーズに魅力を感じる部分はどこなのでしょうか。
.ロバート・グラスパーの魅力は、調性を縦横無尽に往き来する知性と、黒人ならではのリズム感やフィジカル、その二つが融合している点だと思います。黒人のジャズピアニストといえば、アートテイタムや、エロールガーナー、オスカーピーターソンなどテクニックを全面に出したピアニストが目立ちますが、彼らと一線を画す知性が彼を現代最高峰のピアニストたらしめている要因だと感じています。
3.別所さんがフレージングを作り上げるうえで大切にしている事は何ですか。
私がフレーズを考えるうえで大切にしているのは、自分のなかでの整合性です。例えば、ジャズではアウトしたフレージングをすることがしばしばありますが、ただ単に調性から外れるのではなく、自分のなかで整合性のあるアウトの仕方をしたほうが、音楽的に聴こえるように思います。
非常に興味深い内容のセミナーになりそうです。
そして彼もまた、グラスパーのサウンドに魅了された一人なのです。
ここで、またしても
わたくしが感じた事を徒然なるままに書いていこうと思います。
お付き合いください。
ロバート・グラスパーのサウンドで驚かされたのは
リズム、特にドラムとの調和です。
「独特のリズム」という一言で括ってしまうのは簡単なのですが、
「独特」の中にも、彼の頭の中で計算されたリズムとスケール、サウンドが
繰り広げられているのです。
ですが、計算だけで構築されたサウンドではなく、
それを崩していく方法に彼の感性が存分にちりばめられている。
私はそれを「Robert Glasper Trio」のサウンドを見て、思わず食い入るように見てしまいました。
彼のエレクトリック・ピアノを演奏している写真や動画を見てみると、
アコースティック・ピアノと共にRhodes Stage Mark2をプレイしている姿をよく目にします。
わたくしは彼の様々なサウンドを聞いて、彼のようなプレーヤーだからこそMark2なのだ、
と納得してしまいました。
それは、彼のような感性と知性を兼ね備えたプレーヤーであれば、
Mark2の粒立ちがはっきりとしたサウンドに、様々な表情をつけることができると感じたからです。
Mark2はその粒立ちの良いサウンドのため、ブライトな音色が広がります。
それがMark2の個性でもあり、POPSなどの様々なミュージックシーンでその実力を如何なく発揮してきました。
ですが、ロバート・グラスパーのサウンドはジャズ、そしてHIP・HOP。
そのブライトなサウンドが楽曲の雰囲気を壊してしまうのではないか…といった心配が頭をよぎりましたが、それは余計なものでした。
彼はMark2のブライトなだけではないダークなサウンドを巧みに使い分け、
様々な表情を見せてくれるのです。
そしてそれが「人間の表情」のように、
笑ったり、泣いたり、怒ったりしているように感じられるのが彼の凄味なのだと思います。
そのサウンドの使い分けを可能にしているものは何なのか。
それが彼にしかできないスケールへのアプローチやコード進行といった「フレージング」の技術なのだと私は感じました。
それは計算されたものと感性から生まれるもの…その二つが折り重なっているからこそ、
彼のフレーズは複雑であり、それでいて技巧だけではない、惹きつけられる魅力があるのです。
彼のフレーズはどのようにして生まれてくるのか。
彼の頭の中はどのようになっているのか。
それをこのセミナーで私も研究したいと思います。
またしても、熱く語ってしまいましたが、、、お恥ずかしいです。。。(笑)
ご興味のある方は是非。
まずは
「Robert Glasper Trio」で検索してみてください。
日時:6月16日(土)
時間:13:00〜15:00
場所:Wurly's!地下スタジオ
定員:10名
料金:4,200円 要予約
内容:
Robert Glasper(ロバート・グラスパー)のElectric Pianoによるプレイを、
サウンドを構成している理論やリズムとの関連性など音楽理論に基づき分析。
Electric Pianoのフレーズを作っていく上で必要な理論はもちろん、彼の独特の感性へも迫っていきます。
セミナー内ではVintage Vibe Tine Piano 73keysを使用予定。