この記事は2012.07.27 Fridayに書かれたものです。
こんにちは!
Wurly's!スタッフのヤナギダです。
「Wurlitzerのいろは」
本日のテーマは「モデルの変遷 Console Model / Spinet Model」です!
Console Models
Wurlitzer Electronic Pianoが普及した要因の一つに、学校や大学のミュージック・ラボなどでも広く使用されていたという背景があります。その役割を担っていたのがWurlitzer Electronic Piano Console Modelです。
先生側にはヘッドフォンとマイクの端子が搭載されており、生徒それぞれの演奏を聴き分けることができ、搭載されたマイクを使用して生徒へ話しかけることができ、生徒側も自分の演奏をヘッドフォンと通して聴いていました。一般的にはEP-200のベージュ、もしくはフォレスト・グリーンの本体にスピーカーキャビネットとヘッドフォン・マイク端子、サスティーン・ペダルを搭載したものが多く、トレモロ・エフェクターは搭載されていません。これらのモデルはModel 206(ベージュ)/Model 206A(フォレスト・グリーン)と呼ばれ学校教育の現場で活躍をしていました。
また現在ではConsole Modelの多くがModel 200 / Model 200A仕様へとカスタムされ、ステージ上などで目にすることができる。
EP-206をModel 200仕様へカスタムした一台。トレモロ回路を増設することによって、Model 200と変わらない機能性を得ることができます。
Wurlitzer Electronic Piano EP-206A
106P
Wurlitzer Electronic Pianoの中でもとても希少価値が高く、なおかつ唯一64鍵盤タイプではないモデルが存在します。それがクラス・ルーム・モデルの106Pです。
44鍵盤という小型のこのモデルは、プラスティック製のボディに1基のスピーカーが存在するのみで、上記のモデルのようなヘッドフォン端子やサスティーンペダルは存在しません。この106Pは8台を一つのフレームで固定することができ、それを親機であるConsole Modelへ接続することにより、それぞれの106Pをコントロールします。この106Pは1970年代初頭に登場し、カラーリングはオレンジとベージュの2色が存在します。
Wurlitzer Electronic Piano 106P Orange
Vintage Vibe社によってカスタムされた1台。本来は搭載されていないボリューム、トレモロの機能を搭載することによって、愛らしいフォルムはもちろん、楽器としての演奏性も高い一台となっています。
Spinet Version
Wurlitzer Electronic Pianoの製造が始まって以来、少量ではありますが木製の家具を彷彿とさせるようなフォルムのモデルが存在しました。それがスピネット・モデルです。このモデルは手作業によって製造されており、ペダルにはアップライト・ピアノ同様のソフト・ペダルとサスティーン・ペダルを搭載しています。構造はPortable Modelのピアノにそれぞれリンクしており、1959〜1962年まで製造されていたEP-700はPortable Model のEP-120と同じアンプ回路、アクション構造を有しています。またEP-720はEP-140B/EP-145のスピネット・モデルとなっており、1962〜1965年に製造されていたものとなります。
もっとも希少価値が高いモデルとも言われているのがEP-300、ヨーロッパ限定で登場したEP-200Aのスピネット・モデルです。このモデルはWurlitzer Electronic Pianoの最終モデルとなっています。
Wurlitzer Electronic Piano EP-700
「spinet」とは音符に弦が一本ずつしかなかった初期のハープシコードから派生し、小型のアップライトピアノといった意味があります。
次回は代表モデルでもある「EP-200」のアクション構造を紐解いていこうと思います!
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