スタッフブログ

モジュラーシンセのネジの話

最近は各社様々なユーロラックモジュラー用ケースが販売されています。

5年ほど前はDoepferくらいしか選択肢がなかったのにいい時代になりましたね。
そんな恵まれた環境の落とし穴、モジュールを止めるネジの話をしたいと思います。

Wurly's!で販売しているケースはコチラを御覧ください。

まずモジュールをケースのレールに固定する方法は2種類のタイプが有ります。

下記の画像はバーナット、ナットストライプと呼ばれるネジ穴がたくさん空いた棒です。



ネジ穴は穴の中心から5.08mm刻みで穴が空いています。
ケースの長さ(HP数)と同じものをモジュールをマウントするレールに仕込みモジュールを固定します。
利点はマウントするネジ穴のピッチがバーナットにより固定されているので何も考えずにモジュールをマウントしていくことができることです。
Doepfer 各種大型ケース,Tiptop,Intellijel,Roland,Hikari Inst. Mini Caseがこのタイプです。



上記画像はスクウェアナット、スライドナットと呼ばれる四角いナットです。
このスクウェアナットをレールの溝に流し込みモジュールの穴位置にナットを合わせて固定します。
このタイプの利点はモジュールごとにあるパネルサイズの誤差を固定位置で解消できるのでモジュールとモジュールが隙間なくピッチリマウントすることが出来ます。
Analogue SystemのモジュールはDoepfer等と比べパネルのネジ穴の位置が異なるため前述のバーナットタイプだと同じ段にマウントした時に無駄に0.5HPの隙間ができますがスライドナットタイプだと隙間なくマウントできます。
ナットの位置を合わせるのが少し手間なのでマウントする際は爪楊枝や細い精密ドライバー等があると微調整ができて便利です。

Doepfer Mini Case,Pittsburgh Modular,Synthrotek,Hikari Inst. 98 HP Caseはスライドナット方式のケースです。

ここからがネジの太さの話です。
バーナットタイプのケースはほとんどがM3というサイズのネジ穴です。
Mというのはメートルネジの略です。
多くのメーカーのモジュールに付属している太さのネジになります。
ユーロラックモジュラーの元祖Doepferがこのサイズを採用していたので筆者もM3がスタンダードという認識をしています。
M3のネジが使われているのはDoepfer,Tiptop,Intellijel,Hikari Inst.です。

しかし、ユーロラックモジュラーが流行ってきてアメリカ勢が採用したのがM2.5というサイズ。
M3よりも若干細いネジです。
M2.5のネジが使われているメーカーはSynthrotekです。

同じくアメリカのPittsburgh Modularは?と思われた方、よく気が付きました。
Pittsburgh Modularはさらにアメリカらしくインチネジの4-40というサイズのネジを使っています。
Pittsburgh ModularはCell DC Caseシリーズ等のケース本体にネジが付属しています。
本来モジュールにはネジが付属していませんが、Wurly's!で販売する際はM3のネジを同梱するようにしています。

ケースの単品販売は行っていませんがBastl Inst.のケースはM3のバーナットタイプのケースでした。

更にモジュールによってはパネルの厚さが違ったりしてネジの長さも重要になってきますが、コレはもうネジをとめてみないとわからないので東急ハンズやホームセンター等で色々なネジを買ってお試しください。

Wurly's!に直接ご来店できる方ならば帰りに秋葉原に寄って西川電子というお店に行かれるといいと思います。
六角レンチで回すネジやBossのコンパクト・エフェクターの用に指で回せるネジなど様々なネジが売っていますのでおすすめです。

Wak

宮地楽器 エレクトリック ピアノ ガレージ 
 Wurly's! Tel : 03-5256-8181

若旦那の【モジュラーレシピ!】4



4回目でございます。

今回は単調になりがちなステップ・シーケンサーの進み方に一手間かけてみましょう。
 
使用するモジュールは最大5ステップのCVシーケンサーのX-Fade Modular Mi-Ko-CとGateシーケンサーのIntellijel uStepの二つです。
省略していますが別途VCO/VCA/Envを用意しVCOの音はVCAのシグナルインへ接続しEnvの出力をVCAのCVインへ繋いでいると想像してください。
簡単に説明するとuStepのオンになっているステップで発音するようなパッチングです。

Mi-Ko-Cは4ステップモードにします。
今回は分かりやすいように各ツマミに書いてある音階で1ステップ目から順に音程が上がっていくと思ってください。



Mi-Ko-Cで演奏する譜面を書きました。
譜面が苦手だからモジュラーシンセをやっている筆者にはこんな譜面書くだけでとても苦戦しました。
4小節でuStep2周、8ステップx2分の演奏です。
音符のしたに書いてある赤丸がuStepのオン、黒丸がオフです。

一番上の段はuStepの全ステップをオン、すなわち普通にクロックでMi-Ko-Cを回してステップ毎に発音している状態です。
Mi-Ko-Cで設定したGCEAの順にただ音程を繰り返すだけの状態です。

二段目はuStepをでオンオフを繰り返して2分の1の速さで回る状態です。
ここまではまぁ普通の挙動なのでなにも難しいことはないですね?

三段目を見てみましょう。
uStepでタッタタウンタというリズムにしています。
今回のパッチングはリズムをMi-Ko-Cのクロックと発音に使用しています。
上記のような一定ではないリズムでCV SEQを回すと、KORG SQ-1のようなGate付きのSEQで休符を打ち込んだ場合と違いステップの進み方で休符を作りMi-Ko-C側で設定した音階の進み方が変わります。

四段目のようにuStepでオンになっているステップの合計数が奇数になるように設定すると4小節で1ループというMi-Ko-C単体ではできない長尺のループを作り出すことが出来ます。

uStepのような任意のリズムを打ち込めるSEQではなくユークリッドシーケンサーを繋いだりもっとステップ数のもっと多いCV SEQでやっても面白いと思いますのでお手持ちのモジュールで色々お試しください。

Wak

宮地楽器 エレクトリック ピアノ ガレージ 
 Wurly's! Tel : 03-5256-8181
 

Synthrotek MST Mono Voice System 解説



SynthrotekのMSTシリーズで構成されたコンパクトなシンセサイザーシステム
MST Mono Voice System
初心者にも扱いやすいVCO, VCF, VCA x2, Env x2,LFO,MIDI to CVコンバーター,Unity Mixer x2ch.,Stereo Mixerというシンプルながら最低限必要なモジュールが揃っているシステムとなっています。
今回はこのMST Mono Voice SystemをRoland A-01Kのシーケンサーで鳴らした動画をアップしましたので御覧ください。



動画ではMIDI/CVコンバーターに接続したA-01KのシーケンスをスタートさせVCFのカットオフを弄りEnvのASRのリリースを絞ってからADにモードを切替てアタック・ディケイを調節してまたVCFのカットオフを弄ってます。
その後VCAのCVアマウントを上げBleedツマミを回してVCAのゲインを上げて軽いオーバードライブを掛けています。
そしてVCOのパルスワイズを弄りオクターブスイッチでピッチを上下させ最後にA-01KのモジュレーションリボンでLFOの速さのビブラートを掛けています。

実際のパッチングは下記画像になります。


※ツマミの位置は適宜調整が必要です。
画像中央に"オーディオアウト"と小さく書いてあるように見えたあなたは心が綺麗です。
気にしないようにしましょう。

音声信号の流れ
音の流れから追っていきましょう。
青い線が音の信号が流れているところです。VCOのSQUAREジャックから出ている矩形波の信号をVCFのシグナルイン入れて-24dB出力からデュアルVCAの下段のシグナルインプットへ入力して黒い線からスピーカーへ音が流れています。
音の流れは最終アウトを含めて3本しか繋いでいません、簡単ですね。
ちなみにVCOの違う波形の出力からVCFへ繋げばノコギリ波やサイン波・三角波を鳴らすことができます。

音量をコントロールする信号の流れ
3本の青い線を繋いだだけでは音はでないので次は音量・発音をコントロールしている緑の線を見てみましょう。
一番最初はMIDI/CVコンバーターのGateアウトをデュアルEnvの下段のGateインへ繋ぎます。
MIDI/CVコンバーターにはA-01KのMIDI OUTをMIDI INへ接続しており、打鍵やSEQのノート情報を送るとノートオンをGateに、ノートナンバーをCVに変換して出力します。
下段のEnvのアウトプットをVCAの青い線がつながっているほうのチャンネルのCVインに接続します。
これで鍵盤を引くかSEQを走らせるとノートオンのタイミングで音が出ます。
発音の感じはEnvのアタック・ディケイ(リリース)の設定によってアタックの遅い音や歯切れのいい音などに変化させることができます。

音程をコントロールする信号の流れ
青と緑の線だけを繋いだ状態ではVCOの音程は常に一定でポンポン鳴るだけです。
そこで音程をコントロールする赤い線を接続します。
前述のMIDI/CVコンバーターのCV OutをVCOの1V/Oインへ入力します。
これでA-01Kの鍵盤位置あるいは打ち込まれたSEQの音程に追従してピッチが変化します。


最後に小技パッチングのA-01Kのモジュレーションリボン部分でのビブラートの掛け方について説明します。
まずは黄色い線、ビブラートの速度を決めるLFOの三角波の出力をデュアルVCAの上段のシグナルインへ入力します。
この時VCAのツマミはLVLは右に回し切り、Bleedは左に絞りきりスイッチは下に倒してLin側にしておきます。
次に二本目の赤い線、上段のVCAのアウトプットをVCOのMOD 1インへ接続します。
これだけだと常にVCOがLFOで揺れる状態となり、そのビブラートの深さはVCOのMOD 1 AMTツマミで調節します。
最後に水色の線でMIDI/CVコンバーターのAUX CVアウトからVCの上段のCVインへ接続します。
AUX CVのスイッチはセンターポジションにするとMIDIのモジュレーション情報( CC#1)を受信して0〜127のMIDI情報を0〜5Vに変換して出力します。
コレによりVCAに入力されたLFOの信号がモジュレーションを上げた時にVCOに送られるようになりビブラートが掛かります。

この接続はモジュラーシンセを一般的なシンセとして鳴らすためのパッチングと同じです。
MIDI/CVコンバーターを使わずにシーケンサーを使う場合はCVとGateの信号をシーケンサーに置き換えたり、マルチモードフィルターを使ってハイパスフィルターにしたければフィルターのアウトの接続を変えたりと上記の接続例を置き換えるだけで簡単に違う音を作ることが出来ますので色々お試しください。




Wak

宮地楽器 エレクトリック ピアノ ガレージ Wurly's!
Tel : 03-5256-8181

BASTL INSTRUMENTS RUMBURAKのデモ機がやってきました。


 

アート集団STANDUINOのメンバーが立ち上げたハンドメイド電子楽器ブランド
[Bastl Instruments]のモジュラーシンセシステム[RUMBURAK]のデモ機を先日お借りしました。

構成としてはポピュラーなシンセサイザーとは一味違いサンプラー、ドラムモジュール等がマウントされています。
今回は[RUMBURAK]の内容を紹介していきます。


[RUMBURAK]の全体の写真です。
木製のケースは52HPx2段で左上には14HPのブランクスペースがあり後からモジュールを追加することができます。


画像はブランクパネルを外したところです。
マウントネジはM3でネジの頭が六角のもので固定されています。
木製パネルのためピッチリマウントされているのでブランクを外す際は他のモジュールも幾つかネジを緩めたほうがいいと思います。
中を覗くとユーロラック規格共通の16ピンBus端子があります。


それでは右上からモジュールを見ていきましょう。
ABCDEと書かれたモジュールは[LITTLE NERD]はコンパクトながら
クロックディバイダー・マルチプライヤー・トリガーリピーター・ユークリッドシーケンサ等を5系統別々に設定できるクロックモジュレーターです。
DEのチャンネルはABCと異なるクロックをソースとすることも可能で二つのクロックのミックスバランスをツマミで設定することが可能です。

その隣の7セグLEDがついているモジュールは[GRANDPA]です。
マイクロSD内に保存したサンプルをプレイバックできるグラニュラーサンプラーモジュールです。
ツマミは2つしかありませんがボタンを押すことによりLEDの色が4色に変わり8つのパラメーターをエディットできます。
トリガーボタン&入力は2つありモノフォニックですがそれぞれ個別の音色・設定をすることが可能です。
1つあるCVインプットは好きなパラメーターにアサインが可能です。

端が少し見切れているKと書かれたモジュールはドラムモジュールの[TEA KICK]です。
アナログ回路で作られたドラムサウンドは歯切れのよいパーカッシブなサウンドが作り出されます。
アタック時に鳴るクリック音用のフィルターも搭載しているので柔らかい感じからアタック感のあるサウンドと幅広い音作りが可能です。
ツマミの設定によりオシレーターのように発振させることも可能です。
クリック音とキック音は個別に出力することも可能で、さらに矩形波のアウトも装備しています。
Tuneは外部CVによるコントロールも可能なので高速LFO等を繋いでFMサウンドを作り出すこともできます。


縦に4つ銀のキャップノブが並んだモジュールはアナログフィルターの[CINNAMON]です。
ローパス・バンドパス・ハイパスのマルチモードフィルターです。
自己発振ももちろん可能でその場合上記のフィルター順に0°・90°・180°の角度違いのサイン波を各ジャックから出力します。
キャラクターというスイッチでレゾナンスのカーブ・発振時の波形を変更できます。
入力段に掛かるオーバードライブも装備。
オーディオ入力にはアッテネーターが付いているのでフィルター内でのサチュレーションを抑えたクリーンなサウンドも作れます。

ABCDEFと書かれた黒いツマミが6つ並んだモジュールは見た目の通りの名前の[ABC]です。
6チャンネルのミキサーモジュールでABCとDEFチャンネルを別々に出力することも出来3ch. x2のミキサーとしても使うことが出来ます。
工場出荷時の状態ではACカップリングのためオーディオ信号をミックスするのに向いています。
その左にある大きめのモジュールは4チャンネルVCAの[QUATTRO FIGARO]です。
一つのチャンネルに入れたCVが内部結線により隣のチャンネルに送られることによりクロスフェードやパンニング等をすることが可能です。
全チャンネルのCVインにはインバーターもついており入力したCVを反転させることも可能。
アウトプットは個別のアウト以外にミックスされたものもあります。

QUATTRO FIGAROの隣でまるで同じモジュールの一部のように馴染んでいる細いモジュールはマルチプルの[MULTIPLE]です。
信号を分岐する時に使用します。


ケースの右下にうつり、32個のボタンと7つのジャックがならんだ[KNIT RIDER]はGateシーケンサーモジュールです。
外部クロックだけでなくインターナルクロックも装備しており、タップテンポあるいはBPMを2づつ上下させることが可能です。
ボタンパネル下部の4x4の16個のボタンでシーケンスを打ち込んでいく分かりやすいスタイルですが、その上に横に4つ並んだBARボタンで最大64ステップのシーケンスを打ち込むことが可能です。
トラックの出力は個別にGate/Trig出力の切り替えが可能です。
さらに各ステップには4段階のサブステップがあり、Trigモード時は16ステップ以下の分解能能フラムのような打込み、Gateモードでは4段階のゲートレングスを設定することができます。
トラックごとのミュートやパターンのコピー&ペースト、入力データの保存・クリア等、ボタンのコンビネーションが若干複雑ですが便利なシーケンサーです。
小さいですがパネル上にも同時押し時の機能は書いてあるのでマニュアルがなければサッパリわからん!というわけでもありません。

その横には2つ目の[TEA KICK]がマウントされています。


TEA KICKの横にあるN2と書かれているモジュールは[NOISE SQUARE]です。
ホワイトとピンクの2種類のアナログノイズとデジタルノイズ、シンプルな矩形波、
2つの音が重なった矩形波のCow、6つの音が重なった矩形波のMetalic
の計6種類の音を出力します。
MetalicはTR-808のシンバル回路にインスパイアされた出力です。
Cowは文字通りカウベルの音を作るのに向いています。
アナログノイズ以外の出力はツマミと外部CVによりピッチがコントロール可能です。

細くてジャックしかないモジュールはパッシブフィルターの[PROPUST]です。
CRフィルターという抵抗とコンデンサーを使ったシンプルな電源不要のフィルター回路を採用したモジュールです。
3種類のカットオフ周波数のローパス・ハイパスアウトを持っています。
パッシブのため音量が落ちます。

その隣にある二つのモジュールは同じモデルで[SKIS]です。
ディケイのみのエンベロープとVCAを二系統もつパーカッションを作るのに最適なモジュールです。
VCAセクションは何もパッチングしなければ内蔵のディケイEnv信号が送られ、外部のCVをパッチングすればVCAを独立してコントロールすることができます。
VCAのキャラクターを変えるCrunchスイッチを装備。
NOISE SQUAREと組み合わせて使うのがおすすめです。


星形のような模様の上に6つのジャックが並んでいるのが個人的に一番気に入った[CV TRINITY]です。
32ステップのCVノブレコーダー・LFO・Envを個別に設定して6つ出力することができる多機能モジュールです。
ジャック部分は左がCV入力、右が出力となっています。
6つのチャンネルの選択方法はジャックの間にある上下のLEDでジャックの^状に並んだジャックの上下を選択し、四角い黒いスイッチでその3つのうちのどれかを選択します。
わかりやすいようなわかりにくいような選択方法に好感を持ちました。

中央に輝くLEDの色で現在のモードを確認できます。
各チャンネルの出力の他にSelect Outというジャックが左上にあり、そこからは現在選択されているチャンネルのCVが出力されます。
コレを利用すれば複数の速さのLFOを予め設定しておき、瞬時に切り替えて出力させることもできます。

RUMBURAKだけでゼロからパッチングをして音を出してみた動画がコチラ。


触ってみた感想はパーカッシブなサウンドに特化した印象の音源類で通常のステップシーケンサーでは難しいクロック以下の速さの分解能のリズムを鳴らしやすい構成だと思いました。
グラニュラーサンプラーのGRANDPAをうまく使えばアンビエント系ドローンもできます。
欲を言えばリバーブくらい掛けたくなりますが、そこはエフェクトモジュールの追加あるいは外部のエフェクターを繋げばよいかと。
木製パネルという見た目の統一感から他社製品と並べると違和感が出るかな?とも思いましたがひとつのメーカーのみで組まれたシステムを使いこなしたいと思わせる良いシステムだと思います。

近日中に常設で展示を置く予定ですので気になる方や他のモジュールとの組み合わせを試したい方はお気軽にご来店ください。

Wak


宮地楽器 エレクトリック ピアノ ガレージ Wurly's!
Tel : 03-5256-8181

若旦那の【モジュラーレシピ!】3

  

第三回!!

今回はミキサーとオシレーターを組み合わせた繋ぎ方です。


画像はPittsburgh ModularのMix MultWaveformsを使っていますが必要数のチャンネルがあるユニティゲインのミキサーモジュールとCVインがあるオシレーターであればなんでもいいです。

大体のオシレーターモジュールにはV/OctのCV入力が一つしかありません。
そこにSEQでフレーズを奏でつつLFOでビブラートを掛けてさらにEnvを掛けたい…
という時にミキサーモジュールの出番です。

モジュラーシンセのミキサーモジュールは音をまとめる用途以外にCVを混ぜる時にも使います。
フレーズを鳴らすCVは減衰されては困るので1チャンネル目のツマミは右に上げきった状態で
2チャンネル目のツマミを徐々にあげていきビブラートの深さを決め、3チャンネル目でEnvの深さを決めピッチエンベロープの掛かりを調整します。

画像の赤いラインにはSEQ,LFO,Envと書いていますが実際に繋ぐCVはなんでもいいのです。
FMをかけてピッチエンベロープをかける等、複数のCVソースを一箇所に入力したい時にはミキサーモジュールで束ねればモジュレーションをかけ放題です。

8Step SEQのクロックを分岐しておいてディバイダーに入力し、1/8の出力をミキサーでSEQのCVと混ぜればSEQが一周回る毎にトランスポーズなんてこともできます。

ミキサー大事です。

wak
宮地楽器 エレクトリック ピアノ ガレージ 
 Wurly's! Tel : 03-5256-8181

Synthrotekの3U Eurorack Brackets Kitsを組み立てる。

 

Synthrotek 3U Eurorack Brackets Kitsの取り扱いを開始し、展示用に1セット組み立ててたのでせっかくなので作り方を説明します。


販売パッケージは袋に部品が詰められた状態です。


パッケージ内の部品全てです。
モジュールマウント用のM2.5ネジもついています。
一般的にモジュールに付属しているネジはM3なのでマウントネジを無くさないように大事に保管しましょう。


早速組み立てましょう。
レールとラック耳を固定するネジ穴は、ネジ溝が切られていない凸のような形の穴にネジ自体で溝を切っていきます。
握りやすいグリップのちゃんとサイズが合っているドライバーで締めてください。


ラック耳を挟むのを忘れずに締めていきます。
ここでネジを完全に締め切らずレールとの隙間が無くなる程度に締めてください。


両耳をつける前にスクウェアナットを入れ忘れないように注意です。
20ペア同梱されているので上下のレールに20個づついれます。


上の溝にスクウェアナットを入れた状態です。
レールだけの状態でいれてもいいですが勢い余って向こう側から滑り落とすと大変なので片耳つけてからがおすすめです。


ちっちゃいナットを入れていくので爪楊枝などの細い棒があると捗ります。


今度はスクウェアナットを入れていないレールだけの側面写真です。
画像ではわかりにくいかもしれませんが上のナット用溝の左側がレール切断時のバリですこし塞がっているのがわかるでしょうか?


そんな時はカッターで簡単に削れるので穴をキレイに整えましょう。


そして反対側のラック耳を取り付けて完成です。
画像のように垂直方向の溝が上下とも内側に向くのが正解です。
反対にするとモジュールがマウントできないので注意です。

組み立て終わった後は実際にモジュールもしくはブランクパネル等を両端にマウントしてレールの並行をだして耳固定用のネジをシッカリ締めます。

これをラックケースにマウントして電源モジュールをいれればユーロラックを初める準備完了です。

フレームのみの販売なのでHappy Ending Kitの拡張用としてもいいと思います。
(ネジの太さが違いますが…)

Wak




宮地楽器 エレクトリック ピアノ ガレージ Wurly's!
Tel : 03-5256-8181

NAMM2016でのモジュラーシンセ情報


"National Association of Music Merchants"
NAMM は国際的な音響機器の祭典であり、毎年1月下旬に開催される世界最大の楽器ショーでもあります。招待されたメーカーや楽器店、アーティストやメディアのみ が入場出来るイベントで、広大な会場でレコーディング機器や楽器の展示が行われたり、夜間には有名アーティストのライブなども開催されます。
昨年に引き続き、宮地楽器スタッフもアナハイムへ向かい現地からレポートが送られてきました。

紹介するのは年々展示規模が拡大されていくモジュラーシンセ!!


モジュラー村を巡回して展示されていたものをご紹介します。


Pittsuburgh Modularの新ケースSTRUCTUREシリーズ!!

Noise Engineeringはコンパクトオシレーターとリズムクロスフェーダ・アレンジャーが登場です!!


Intellijelは新モジュール3種と噂のニューケースが!


上記記事に書ききれなかったNammショー前に発表され話題となったPittsburgh ModularのLifeFormシリーズ!!


48HPというPittsburgh史上最大のサイズのSynth VoiceモジュールSV-1です

ミニフォンのMIDIインプットも備えCV/Gate以外でのコントロールが可能なモノシンセのSV-1は

2VCO,1VCF(マルチモード),1VCA,1ADSR,1LFOとシンセサイザーに必要な要素はあらかた備わっており各CVの信号をパッチングできるようになっています。

予め内部で基本的な信号の流れは結線されているため煩雑なパッチングをしなくてもシンセとして鳴らすことができます。

S&Hとノイズも装備しています。

MIDI部分はコンバーターモジュールのMIDI 3を基本としながらGlideとLFOが追加されています。

VCAの後にOutputsセクションがありヘッドフォンアウトがついているのが気が利いていますね。



タッチキーボードのKB-1はピッチCVとGateだけではなくプレッシャーもCVとして出力するのでアフタータッチ的な音色コントロールが可能です。VCFに繋げば鍵盤部を押し込んでフィルターを開くことができます。


Presetセクションは4つのツマミで設定されたCVをタッチ切り替えて任意のCVを出力できます。

4ステップのSEQとしても機能します。

鍵盤部分にもSEQ機能があり最大64ステップのSEQを打ち込むことが可能です。

アルペジエーター機能も備えていて1〜3オクターブの範囲を設定することができます。

MIDI 3のアルペジエーター部分と似た使用じゃないかと思われます。




宮地楽器神田店では「リアルタイム現地レポート!」、豪華景品が当たるメルマガ連動企画「NAMMくじ」、店頭限定でご購入金額に応じてもらえるお得な「ギフトチケットプレゼント」&「20回まで金利0%キャンペーン」。
オンラインショップでは「ポイント2倍」の5大企画をお送り中なのでお見逃しなく!!

Wak
宮地楽器 エレクトリック ピアノ ガレージ 
 Wurly's! Tel : 03-5256-8181



若旦那の【モジュラーレシピ!】2

 
2つのモジュールを組み合わせてどんなことができるかのパッチング例を紹介するシリーズ
「モジュラーレシピ」第二弾!!

企画の段階で「2つって無理があると思うんですけど…」と言ったら
「大丈夫!!できる!できる!」と言われましたが案の定思いつかなくてたいへんです。
そんな中ひねり出した今回のパッチングがこちら。



使用したモジュールはヤンディバイダーことクロックディバイダーのX-Fade Modular CLM-1とミキサーモジュールのSynthrotek MST 4-Channel Audio / CV Mixerの2つです。

出力がGateのディバイダーとDCカップリングのミキサーさえあれば使うモジュールはなんでもいいです。
画像では何かしらのクロック信号をディバイダーへ入力し1/2,1/16,1/32,1/128の出力をミキサーの各チャンネルに入力して、各アッテネーターを調整することでディバイダーでSEQのようなCVを作り出します。

このCVをVCOにいれれば音程が変わりフレーズとなり
VCFのCVインにいれればカットオフがペコペコ変わり
CV入力の付いたADSRにいれれば発音の度にディケイタイム等を変化させることができ
VCAのCVインに入力してシグナルインにEnvを入力し、その出力を異なるVCAのCVインに入れればEnvのレベルを変化させて音量にアクセントをつけたりと使いみちは様々です。
チャンネル数の多いミキサーを使えばさらにディバイダーの出力を足すこともできます。


クロックディバイダーって本当にいいものですね。
それではまた次回モジュラーレシピをお楽しみに。
さよなら、さよなら、さよなら。

Wak
宮地楽器 エレクトリック ピアノ ガレージ 
 Wurly's! Tel : 03-5256-8181

若旦那の【モジュラーレシピ!】


2つのモジュールを組み合わせてどんなことができるかのパッチング例を紹介する新シリーズ
「モジュラーレシピ」
動画・音声レスの文字と画像のみでパッチング例を紹介していこうと思います。

今回使用する材料モジュールはIntellijel Dixie IIDr.Octature IIの2つのオシレーター(VCO)です。

Dr.Octature IIからオーディオをアウトさせます。
Dixie IIの出力をDr.Octature IIの1V/Octインへ入力してFMを掛けます。
それだけだとDixie IIをモジュレーターとしたFMになりますが、Dr.Octature IIの空いている出力をDixie IIの1V/Octインに入れてモジュレーターのモジュレーターとしてDr.Octature IIを使用します。

オーディオをアウトしているDr.Octature IIはモジュレーターでもありキャリアにもなるため、2つのオシレーターが互いにFMを掛け合うことで僅かなピッチの変化が音色へ大きく影響を与えます。
二つのピッチの設定によってノイズのような音やゴワー、シュゴゴゴゴーみたいな音になります。

組み合わせる波形を変えたり、1V/OctではなくFMインに接続したり、
Dr.Octature IIの空いているアウトをFMインにフィードバックさせてノコギリ波にしたり、Dixie IIのSync Inにも刺してみたりと開いてるジャックを色々繋ぐだけで音が派手に変わったり地味になったりします。
ぜひみなさんご家庭にあるオシレーターで色々お試しください。

一回こっきりのシリーズにならないよう精進します。


Wak

宮地楽器 エレクトリック ピアノ ガレージ 
 Wurly's! Tel : 03-5256-8181

Modular Wonderland 2 !!

 

およそ半年ぶりのWurly's!主催のモジュラーシンセイベント。
「 Modular Wonderland 2」が2015.10.18に宮地楽器 Zippal Hallで開催されました。

当日はたくさんのご来場まことにありがとうございました。
今回はライブオンリーのイベントとなり5組のアーティストに演奏していただきました。
演奏中はモジュラーシンセを使用するVJが幻想的かつサイケデリックな映像を楽しませてくれました。

イベント当日のダイジェスト動画がコチラです。


当日の出演者の機材画像を紹介します。


ライブ中にステージ中央に設置されたスクリーンで数々の映像美を見せてくれた
Ethan Drown Hurlburtのセットです。
LZXとDave Jones Designのビデオ系モジュールを中心に組まれたシステムは自作の電源付きケースにマウントされています。
モジュラーだけではなくVJミキサーや会場に設置したカメラのリアルタイム映像を駆使してアーティスト毎に異なった雰囲気を醸しだしてくれました。
PAよりライブ中の音を送り音と映像がリンクするシーンもありました。


トップバッターのisei ben氏のセットです。
幾重に重ねられた音の壁の裏で鳴るガムランのような金属音が印象的でした。
Makenoise,4msの最新モジュールやmodcanのタッチパネルSEQ等が目を引く豪華なシステムです。


当店でも販売中のブランド「Hikari INSTRUMENTS」のモジュールを製作しているpikamachiさんのセットです。
最初は陽気でリズミカルな雰囲気からオリジナルの傾きによりCVを出力するコントローラー「pendulum」を駆使した怪しげな奏法で観客の目を惹きつけました。
自身で使うために作られたオリジナルモジュールと元々はミキサーだったものを改造したモジュール用ケース等個性あふれるシステムでした。



「X-Fade Modular」の製作者Kaz_x氏のセットです。
ミキサーケースにマウントされた12UのシステムとPittsburgh Modular Cell90を使った一人あたりの使用モジュールが最多の演奏でした。
近日発売予定の4HPの小型SEQモジュールや自身用に作られたアッテネーター付きマルチプル等もマウントされています。
12Uのメインセットは上2段にはSEQとEnvの音が出ない系モジュールがビッシリとマウントされ、音は下段とCell 90から鳴っていました。
モジュラーシンセらしいライブで音と映像のコンビネーションが印象的でした。


電子海面の深澤氏のシステムです。
いかにトリガーをモジュレーションするかにこだわり続けておりG8,QCD,SCM,Triggerman,Math,double andore,Game System等を駆使したリズミカルな演奏をされていました。
会場ではサンレコ11月号でのモジュラー特集を見たというお客様に声を掛けられるシーンもありました。


電子海面の中山師匠のシステムです。
モジュラーシンセと一緒に自身で改造されたDark Energyとサイドウッドを取り付けたSQ-1など駆使しつつElements,DPO,tELHARMONIC,Shapeshifterから様々なサウンドを出していました。
演奏中は笑顔もこぼれとても素晴らしい演奏をしていただきました。


電子海面の音の支配者、永井氏のミックス画面です。
二人のモジュラーシンセの音をミックスし、リアルタイムにコンプを掛けたりイコライジングを行い会場を音で包みました。

電子海面としての演奏はおよそ半年ぶりということでしたが、三位一体のまとまりのある演奏で観客を引き込むすばらしい演奏でした。



イベントのトリを務めていただいたMasaaki Enatsu氏のセットです。
黒いケースはお知り合いの家具職人に頼んでオーダーメイドのプロトタイプのケースです。
コンパクトなケースにはキャラクターが違うオシレーターのDNA Symbiotic WavesとZ-3000mk2がマウントされスペーシーなサウンドを出し、イントロではDoepferのケースに入っているTalking Synthが活躍していました。
Beat Stepと同期させたRhythm Wolfから出る大音量で鳴らしたキックは存在感バツグンでした。


今回は合計五組に演奏をしてもらいましたが皆違った雰囲気の演奏を披露されとても素晴らしい内容でした。
あまり頻繁に開催ができていませんが、観客としてだけでなく我こそは!という出演者希望の方も大歓迎です。

モジュラーシンセのライブはその瞬間でしか聞けない音、その場所でしか聞けない音があります、時期は未定ですが次回開催の際は是非会場にてモジュラーシンセの音を体験してください。

Wak

宮地楽器 エレクトリック ピアノ ガレージ Wurly's!
Tel : 03-5256-8181

記事を検索